【フィリピン】マニラのスラム街でご馳走になる
フィリピンの首都マニラで2ヶ月間英語留学をしている間、当時マニラのスラム街で暮らしていた方に、スラム街を案内していただく機会がありました。
安全とは言えない地域なので、本来ならば団体のスタディツアーなどでお金を支払って行くようなところですが、ご厚意に甘えて勉強させていただきました。
高層ビルやマンションがそびえる一角にあるスラム街。
さっそく踏み入れるといきなりゴミの川。
家は、とにかく壁になりそうなものを貼り付けてできているといった感じ。
床下もゴミだらけ。ゴミを捨てる場所がないからこうなるのでしょうか。
しかし家の中は、どの家もめちゃくちゃきれいに片付いていました。
不要なものが多くて片付かない我が家が恥ずかしくなりました。。
マニラでは雨季になるとそれなりに気温が下がり冷えますが、ホットシャワーはお金持ちの家のみで、ほとんどの家が水シャワーです。
私が通っていた語学学校にはホットシャワーが完備されていましたが、英語の先生たちの自宅は冷たい水しか出ないそうです。
この日は暑かったので水浴びが気持ちよさそう。隣には立派な高層マンションが建っていますが、その真下では家にシャワーがなければお湯も出ない世界。。
ちょうどお昼ごはんの時間帯だったので、お腹空いたでしょ?とご近所の方々がおかずを持ち寄り、道端に机と椅子を広げて私達にランチを準備してくださりました。
お米、野菜煮込みとスパイシーなチキンシチュー。シチューはめちゃくちゃ辛かったけどとっても美味しかったです!
この地域に住んでいる人たちは明日の食べ物がないと言うぐらいギリギリの生活をされています。
あるお家は小さい子供5人とお母さんで暮らしており、お父さんはドバイで出稼ぎ中とのこと。お金が入った時はあと先考えずパーっと使ってしまうそうですが(笑)、苦しい時はご近所さん同士で助け合って暮らしているそうです。
それなのにわざわざ私達にお昼ご飯を用意してくださり、その優しさ、懐の大きさ、何とも言えません。
お世辞にも家とは言えないような家に家族ぎゅうぎゅうで住み、暮らしぶりは貧しいけども子供たちもお母さんたちも笑顔がとっても素敵で、羨ましいぐらい幸せに見えました。