はじめてのタジキスタン料理「ディムラマ」
意外にも日本にはタジキスタン料理を食べられるレストランが無いらしい。そもそも日本に住むタジキスタン人自体少ないのですが、そんな希少なタジク人の友人にタジク料理を振る舞っていただきました。
調理過程から見学させてもらい、まずはパンの仕込みから。
薄力粉1kgにマーガリン大さじ1ぐらい、ドライイースト、重曹、温めた牛乳を足しながら徐々にこねていき、手に生地つかなくなるまで時間をかけてしっかりこねます。
生地の発酵時間を短縮するため、毛布にくるめてしばらく放置すると、ボールから溢れるほどよく発酵していました。なるほど、こういうやり方もあるのか!
発酵した生地をガス抜きをして、形を作ります。
オーブンがないのでトースターでパンを焼きます。焼き色を確認しながら焼き方向を変えこんがりきつね色に焼けたら、表面と側面に油を塗って艶を出し完成。
タジキスタンの主食である円盤状のパンです。
ミルクとマーガリンがほんのり口の中で広がりめちゃくちゃ美味。出来立てはふわふわ食感。冷めるとハード系の食感です。
料理は素材、材料、道具じゃなくて技術なんだ。。と彼のパン作りを見て思いました。
続いて、タジクの家庭料理「ディムラマ(ДaмЛaмa)」というシチュー作り。
たまねぎ、人参、じゃがいも、ニンニクを切ります。玉ねぎ、人参、にんにくは薄くスライス。じゃがいもは小さいのだと二等分に切ります。
切った野菜を鍋に投入。その上に、パクチー、ピーマンに、インゲンもあったので適当な長さに切って鍋に入れます。
タジク人の彼はムスリムなので、ハラールのお肉を使います。冷凍マトンを解凍して1口大に切った肉を先ほどの野菜の上に置き、最後にトマト1個を細かく切って入れます。
スパイスはクミンホールとパクチーの種を少々ふりかける程度。あとは塩少々ふりかけます。
キャベツ1玉分を一枚ずつはがして鍋に蓋をするように重ねていきます。
本来は水と油を入れて調理するそうですが、彼のレシピは、油・水を足さず野菜の水分だけで煮込みます。ヘルシー!
よく煮込み、キャベツがしなっと水分を出し切ったら全体を混ぜて完成。
通常は野菜の水分でスープができるのですが、今回は使用したキャベツの水分が少なかったようです。
出来立てのあつあつパンと一緒にディムラマをいただきます。ちぎったパンでおかずをすくいながら手で食べるのがタジク流です。手で食べるとは知らなかった‼︎
スパイスはほんの少ししか入れていないので、野菜の旨味がぎっしり詰まった一品。
独身時代、ザンビア人とルームシェアしていた時によく料理を作ってもらっていたのですが、その時も調味料は塩だけで、トマト、ニンニク、その他野菜の旨味を引き出してとっても美味しい料理を作ってくれていたことを思い出しました。
いろんな国の料理を見るのはとても勉強になります。
今度自分でも作ってみようと思います^^